株で多額の負債を負ったという話は、芸能界などでもよく耳にする話ではないでしょうか。
株にはリバレッジをかけた取引ができるため、たった1つの選択ミスでも、一挙に多額のマイナス残高に滑り落ちる危険性を秘めています。
信用取引や、空売りなどで、大きな賭けにでたものの、予想を大きく外れて大損害を受けた方。
二倍になると騙されて株を買ったところ、株価が暴落し、一気に数千万の財産を失ったという方もなかにはいらっしゃるようです。
それでは、数百万、数千万という大きな負債を一気に抱えてしまった場合に、どうやって生活を立て直していけばいいのでしょうか。
借金の原因が株の場合は、免責不可事由とされるともいわれますが、実は、自己破産をすることができるのです。
今回は、株による借金でも自己破産は可能である理由について解説をしていきます。
多額の借金を返せない場合
予期せぬ事態に見舞われて、返す当てのない数百、数千の借金を抱えてしまったら。
その時に頭をよぎるのは、自己破産という方法ではないでしょうか。
一切返すお金がなかったとしても、自己破産をすることで借金のすべてを免責してもらえるので、例え財産の差し押さえなどがあったとしても、ありがたい制度ですよね。
自己破産を認めてもらうに至るまで
株によって生じた借金は、免責不可事由とされるため、自己破産はできないといってあきらめる方もおられるようですが、実際にはほとんどの場合で、自己破産の判決が出ているといわれています。
株による借金で自己破産を申請した時点で、裁判所から破産管財人を割り当てられ、面談、事情調査を行います。
その結果が、免責に値すると裁判所に報告された時点で、自己破産の判決をくだされることになります。
免責が下りないといったケースでは、借入方法が悪質であったり、予納金を払わなかったり、手続きに非協力的であったり、家計の改善への努力が見られないといった場合があげられます。
ようは、破産者が反省し、誠実に自己破産に対して手続きを進めている場合は、自己破産を認めてもらえるのです。
失敗はだれにでもある
株価の上がり下がりは、株の動きや、経済、政治情勢などを見ながら、ある程度予測ができるものですが、あくまでも予想は予想。
予想が大幅に外れたり、思ってもみなかった株の暴落が急に発生したりすると、とんでもない額の借金を一気に抱えてしまうことになります。
無理な株の運用や、欲心によって引き起こされた失敗であっても、失敗するとわかってする失敗はありません。
この失敗がなければ、生きていく上でいつかは同じような失敗をする可能性は大いに考えられるのです。
失敗は本当の幸せをみつけるための出発点
人生は、自分を訓練する過程にほかなりません。
失敗をしても、立ち直れる手段があることを感謝して、いくらでも生活をやり直していくことはできます。
お金があるから幸せだというわけではありません。
お金があればあるで、欲心がある限りいつまでも満足はできません。

どんな環境であっても、感謝する一点が必ずあるはずです。
それを見つけることができる人格をこの失敗を通して得ることで、その後の人生をいくらでも素晴らしいものにしていくことができるのです。