エステの無料体験にいった先で、あれよあれよと高額の契約を結ばされ、実際にエステには行かないのに、毎月の支払いはちゃっかり引き落とされてしまうといった悔しい状況におかれているという話もよく聞かれます。
特にエステに通いたいという思いもなく、支払いがきびしく滞納してしまうと、払うのもばかばかしいという思いから、支払いがもっと億劫になってしまいかねません。
そうしながら、支払いがさらに滞ると、督促状が届いたり、起訴されたり、最終的には差し押さえが執行される可能性もなくはありません。
では、エステローンを払えなくなってしまった場合は、どのように対処していけばいいのでしょうか。
クーリングオフに適応するかどうか
契約後、8日以内であれば、基本クーリングオフを適用することができます。
ただ、条件として、
- 1ヶ月以上の契約であるということ
- 5万円以上の契約であること
があげられます。
クーリングオフのありがたい点は、違約金なしで、全額返金の対象となることです。
法律上の制度であるため、エステ側も断ることができません。
中途解約という道もある
クーリングオフの期間を過ぎたから、もうだめだと泣き寝入りして、支払いを続けている方も多くいらっしゃるはずです。
しかしあきらめるのはまだ早い。
実は、中途解約という方法があるのです。
クーリングオフのように全額返金とはいきませんが、すでに利用した分の金額と、違約金を差し引いた分の返金をしてもらえることになります。
違約金は、受けていないコースの総額の10パーセント、もしくは20,000円のうち安い方とされており、20,000円より多く請求されることはありません。
また条件として、クーリングオフ同様に、契約内容が、1年以上の契約および、5万円以上の契約でなければ適応されません。
中途解約ができない?
エステには有効期限というものがあります。
いつまでの間に、契約した内容の施術を受けにきてください、といったサービスを受けることのできる期限のことです。
当然のことではありますが、有効期限が過ぎた場合は、中途解約ができませんので、契約書等でしっかり確認しておきましょう。
エステローンも任意整理の対象である
エステローンも任意整理の対象になります。
中途解約ができてもできなくても、支払い自体が難しくなった場合には、任意整理されることをお勧めいたします。
任意整理で、ローンの利息カットをし、支払いの猶予期間内に支払っていけるように調整します。
もし、利息カットのみでは、月々の返済が難しい場合は、個人整理や、自己破産といった方法も検討できます。
解約依頼時に、一括での支払いを求められた場合
まず、中途解約をエステ会社に願いでて、解約後に、ローン会社と任意整理の交渉を行うという手順を踏んでいきます。
もし、中途解約をエステ側に願い出たときに、まず、全額を一括で支払ってその後に、施術済の分の金額や、慰謝料を返金すると言われることもあります。
そうやって、一括で支払いができない人に、解約できないと思わせて、解約を防ぐというのです。
そういったエステ会社は、悪徳業者である可能性がありますので、そういった場合に出くわしたときは、消費者センターに相談してみてください。

エステローンの支払いで悩んでいる方は、もしかすると、中途解約や、任意整理といった方法によって、劇的に金額を減らすことができるかもわかりません。まず、契約書を確認され、解約できないかどうかを確認してみることをお勧めします。